「活躍するイメージがわかなかった」と語る二人のソフトウェアエンジニアが、自動運転を開発するチューリングに入社を決めた理由
チューリングでは異なるバックグラウンドを持つエンジニアたちが集まり、自動運転の開発に挑んでいます。MLOpsチームでソフトウェアエンジニアとして活躍する塚本さんと、Driving Softwareチームでソフトウェアエンジニアとして働く坂本さんは、実は応募の段階では「チューリングで活躍するイメージはわいていなかった」そうです。では、二人はなぜチューリングを選んだのでしょうか。入社の決め手から、技術の最前線で今感じているやりがいや楽しさについて聞きました。
エンジニアの心を動かした黎明期の面白さと、自由闊達な雰囲気

――応募段階ではチューリングにどんな印象をもっていましたか?
塚本:チューリングのことは、以前リクルートにいた棚橋さんが転職した会社として認識していました。棚橋さんはリクルートでよく表彰されていたトップエンジニアで、面識はなかったのですがすごい人だと認識していました。社内でも「あの棚橋さんが、チューリングという変わったスタートアップに転職したらしい」と噂されていたんです。
個人的にも自動運転に興味があったのでチューリングに関心はあり、すごいエンジニアがどんどん集まっているなという印象をもっていました。応募した理由は転職エージェントから打診されたことがきっかけです。ちょうど転職を考え始めていたときだったのでカジュアル面談を受けることにしました。
坂本:チューリングからスカウトメールをもらったことがあり、「We Overtake Tesla」をミッションに掲げているちょっと変わった会社だなという印象をもっていました。私は大企業であるSONYからSONYとKomatsuのジョイントベンチャーのEarthBrainに出向していて、どちらかというとスタートアップの方が合うかな、もし転職するのであればスタートアップに挑戦したいなという思いを持っていたんです。
たまたまエージェントからチューリングの求人を紹介される機会があり、転職するかどうかは別として話だけでも聞いてみようとカジュアル面談を受けました。
――カジュアル面談を終えたタイミングで、ご自身がチューリングで活躍できるイメージはもちましたか?
塚本:まったくなかったです。
坂本:私もイメージがわかなかったですね。
――わかなかったんだ。その気持ちが変わったのはいつですか?

塚本:体験入社のときです。気持ちが変わったポイントは三つあります。
一つめは私がNAVITIMEで経験していたようなGNSSなど位置情報データを扱う仕事が多いとわかったこと。
二つめは黎明期の技術に関わる良さを感じたことです。チューリングでの自動運転開発におけるソフトウェアエンジニアの仕事は、試行錯誤してコードを書くなど何かを作っているという実感がもてそうだと思ったんです。例えば車の角度補正を行うアプリケーションは、点群やIMUセンサーデータのような独特な仕様のデータを扱うため、ModernDataStackで紹介されるようなサービスだけでは実装できません。
これらを一から実装していく点は、サービスが充実していなかったデータ基盤の黎明期の雰囲気と似ていて面白そうだなと感じました。
三つめは原則出社の勤務スタイルです。前職はリモートワークだったのですが、体験入社を通じて、顔を合わせて話し合いながらプロジェクトを進めていく良さを思い出すことができました。
坂本:私も気持ちが変わったのは、体験入社がきっかけです。体験入社では、Notion・Slack・GitHub・Jiraといった社内ツールがすべて公開されていて、それらを通じてプロジェクトの実態を詳しく知ることができました。特に印象的だったのは、カメラの制御や、撮影した映像を保存するソフト、Linux上でDockerを使って構築された実行環境など、私がこれまで組み込み開発で経験してきた技術と非常に近い部分が多かったことです。「これは自分の知識や経験がそのまま活かせるかもしれない」と、初めてチューリングで働くイメージが具体的に湧いた瞬間でした。
そして、Slackでの社内のやり取りがフレンドリーだったのも印象的でした。丁寧語のコミュニケーションですが、かしこまりすぎていないんです。技術に関する話題が飛び交い、自由闊達な雰囲気を感じました。その雰囲気の居心地良さを魅力に感じたんですよね。
幅広い技術領域を理解し、最新の技術をキャッチアップする大変さと面白さ

――入社後、どのように情報をキャッチアップしていきましたか?
塚本:入社後だけでなく今もキャッチアップの日々です。勉強会が盛んですし、みんなが教えてくれる雰囲気なので助かっています。
坂本:Driving SoftwareチームはNotionに情報が集約されているので、まずはそこからキャッチアップしていきました。ドキュメントを読むだけでは難しいような項目は直接質問しているのですが、みんな教えたがりなので質問しやすくとても助かっています。また、チームのSlackに分からないことを呟いていたら必ず詳しい人がフォローしてくれるので、それもいい文化だなと思っています。
塚本:世の中に出回っているミドルウェアやSaaSでは解決できない問題がバンバン出てきますよね。
――現在、自動運転の開発に関わっているお二人ですが、これまでの仕事と違うことはありますか?
塚本:データ基盤を構築するうえではスタンダードなことをしているだけなので、特別なことはないです。一方、違う点は扱う技術やデータ基盤を利用する人たちの幅が広いことです。例えば、生成AIエンジニアやコンピュータビジョン、組み込みやハードウェアのエンジニアまで基盤に触れますが、それぞれのドメイン知識を理解する必要があります
坂本:自動運転といっても私の担当しているところを大雑把に説明するとカメラ画像をモデルに入れるところと、モデルの出力を車両の制御側に渡すところなので、大枠ではこれまでの仕事と大きな違いはありません。モデルの入力としてどんなデータが必要か、モデルの開発にどんなデータを収集すべきかといったところは今までやって来たこととは違いますが、自動運転の完成度に関わってくるところなのでとてもやりがいのある部分ですね。
――チューリングで、自分の経験を生かせていると感じますか?

坂本:対象は変わりましたが、今まで学んできたソフトウェア開発の進め方や、負荷や遅延、バグへの向き合い方といった部分は、これまでの経験がそのまま活きていると思います。
私の所属するDriving Softwareチームでは、車内システムの状態を表示するWebブラウザから始まり、車外のカメラやLiDARによる撮影、自己位置推定のためのGNSSデータの取得、さらにはそれらの情報の保存と管理、そしてそれらを支えるCI/CDまで、非常に多岐にわたる技術領域を扱っています。これらすべてを理解しながら開発を進める必要があり大変ではありますが、それだけにやりがいがあり、面白さを感じています。
塚本:LiDARで取得した点群データ、IMUのセンサーデータなど、チューリングでは取り扱いの難しいデータも扱っていますが、NAVITIMEでGNSSデータを取り扱っていた経験が生きています。
例えば、特定の時間帯にセンサーの不具合が発生し、正常なデータが取得できないことがあります。その影響範囲を地図上にプロットして、データの信頼性や正確性を評価する作業は共通しています。
さらに、データやコンピュートの規模が加速度的に拡大する環境下で、スケーラビリティを前提とした基盤設計が求められる点は、前職でも経験をしました。
――ソフトウェアエンジニアのキャリアの延長線として、チューリングを選んでよかったですか?
坂本:自動運転開発というグランドチャレンジに対して、自分の仕事がダイレクトに結びついていると実感できることがやりがいです。そして、これだけ広い技術領域に取り組め、そしてこれだけレベルの高い技術者と働ける環境はなかなかないと思います。チューリングでの経験は、自分を技術者としてもう一段成長させてくれると実感しています。
塚本:これからはロボットの時代だと思っています。その最先端領域に触れて、社内のエンジニアたちと議論しながらプロジェクトを進められるのは貴重な体験です。自分の市場価値も上がっているなと思っています。
そして、自動運転という人類にとっての大きな一歩に関われていることが純粋にとても楽しいです。チューリングのライバルはTeslaやWaymoなど海外の巨人であり、国内外の大手自動車メーカーからも注目されています。スタートアップでありながらビッグテックを意識しながら働ける環境はなかなかないと思うんですよね。
日本を代表する企業の、創業期のワンシーンを見ているような感覚

――どんなバックグラウンドのある人が、チューリングで活躍できると思いますか?
塚本:チューリングで活躍できる人のポイントは、大きく三つあります。
一つめはデータ量や利活用数の非線形な成長に対応した経験があること。スケールによってやらなくてはいけないことはどんどん変わります。今うまくいっていても半年後にはうまくいかなくなることが当たり前です。長期的な視点で何をしていくべきかを想像できることが大事です。
二つめは短期的な割り切りもできることです。スタートアップの限られたリソースでは、どこまで細部にこだわるかの取捨選択が常に求められていると感じます。
三つめは社内のさまざまなバックグラウンドやコンテキストをもった人たちと、ちゃんと会話をしてプロジェクトを前に進められることです。
坂本:Drining Softwareチームは本当に扱う領域が幅広いので、どんなバックグラウンドの人でも活躍できる可能性があると思います。ただ、裏を返せば「今、チームが抱えている課題」に対して、自分の専門にこだわらず柔軟に取り組む姿勢が求められます。だからこそ、幅広い技術に興味をもち、自分の手で動かしながら試行錯誤できる人がフィットする環境だと思います。
――チューリングで働いていて、何が楽しいですか?
塚本:チューリングは向かっている目標が明確で、それを達成することにすべての仕事がつながっています。それがシンプルでいいし、やりがいを感じます。日々楽しくて、この楽しさがずっと続いてほしいですね。
坂本:月次で進捗が目に見えてわかるのが楽しいですね。自動運転が実現に向かっていることが見えるし、自分がそこにどう貢献できたかもわかるので、もっと頑張りたいなと思います。
塚本:モデルの運転が上手になる度に、みんなで「うおー!」と喜び合う経験は大企業ではなかなかできないと思うんですよね。ビジネス書で見るような、創業のワンシーンのような体験をしています。
チューリングは日本を代表する会社になると思っていて、その創業期に入りたいと思って入社しました。そして、まさにそんな感覚を味わっています。ここから私たちが日本を代表する企業にしていかないといけないですね。
――ありがとうございました!